コンサート運営「受付周り」~チケットもぎり~

コンサート運営「受付周り」~チケットもぎり~

チケットもぎりと場内整理の目標

大きなクラシックコンサートの自由席の場合は、開場時間前にロビーにお客様が並ばれます。開場入り口前のお客様の場内整理とスムーズなチケットもぎりのオペレーションが重要となってきます。チケットもぎりの役割は大きく分けて3つ。※ここではデジタルチケットについては、書いておりません。

  1. 場内整理とご案内
    稀にチケットを間違って持ってきたり、忘れたりするお客様、待ち合わせでチケットを預けたいお客様などは、事前に決めたルールにそって対応します。チケット関係でイレギュラーが起きた場合は、当日券売場で対応するのスマートではないでしょうか。場内整理については、事前に並ぶ方向や人数を決めておきます。1列4名様~5名様など。それに沿って、列をきれい作っていき、場内整理を行なっていきます。事前にある程度決めておくことがポイントです。
  2. チケットもぎりとプログラム配布
    プログラムなどの配布渡し チケットもぎりとプログラム配布は、コンサートの規模やお客様の来場数の規模に合わせて、兼任しても良いと思います。大人数がいいらっしゃる場合は「モギリ」→「配布物お渡し」の順番でお客様をご案内します。※コンサート会場にチラシ配布の会社などが入るときには、入口前でチラシを配布します。

プログラムなどの配布渡し チケットもぎりとプログラム配布は、コンサートの規模やお客様の来場数の規模に合わせて、兼任しても良いと思います。大人数がいいらっしゃる場合は「モギリ」→「配布物お渡し」の順番でお客様をご案内します。

配置と人数のポイント

一度にたくさんのお客様がいらっしゃるコンサート場合は、もちろんもぎりの人数を厚くするのは、言うまでもないのですが、とにかく開演時間に間に合うように、お客様に入っていただかないといけません。600人ぐらいであれば、10分~15分ぐらいで、会場に入場はしてもらえますが、その後に「席取り」「贈り物を預ける」「クロークに預ける」「トイレに行く」などあるので、各所ゴッタ返すのは必至です。「もぎり」が落ち着いたら、次のごった返す部署に、人数を臨機応変に配置することを前提で運営することが重要です。クラシックコンサートでは、開場時間が30分というパターンが多いので、この30分ですべてを捌くシュミレーションをしないといけません。リハに余裕があれば、45分前開場を企画の段階から落とし込んだりします。

もぎってもらうのは有り?

開場前に並んでいると、お客様も早く入りたい、運営側も早く開場したい、しかしリハが終わっていなくて開場できないなどの状況になるのはしばしばです。時々チケットをお客様で切っていただいて、半券のみを渡してもらうという事を行います。お客様を会場に入場して頂く、スピードアップにかなりなります。あくまで「運営側からのお願い」でご案内します。結構、お客様は協力していただけています^^

マニュアル内で出てくる記入する用紙のサンプルは「便利ファイル配布」ページにまとめています。

具体的な運営マニュアル~準備・開場~

①テーブルとイスを出し、「ポスター」「ちらし」を会場に張る。

②チケットの半券を入れるBOXをテーブルに設置(テーブル1本につき2個くらい)

③プログラムをテーブルに並べる。(お客様に手渡ししやすいように、向きに注意)

④チケットの券種※を確認し、「もぎり 半券 枚数表」に記入する。※便利ファイルページにてDLできます。

⑤駐車場代の確認(会場によって、駐車場が2時間無料などのサービスがありますので確認)

⑥トイレの場所の確認(お客様からの質問で、特に多いのがトイレの場所です。女性用は混みやすいので2ケ所くらいは、確認)

⑧車イス席の有無を確認。会場案内の担当者がいない場合は、「もぎり」の担当者が、車イス席まで、ご案内できるようにする。

⑦ドアマン係を確認する。(もぎりが兼任することが多いです。)誰が、どのドアを担当するのか確認する。
・ドアマンも兼任する場合、開演3~5分前くらいの1回目のベル後に内側のドアを閉め、2回目のベル後に 外ドアを閉める。

打ち合わせポイント
ドアマンをつけるか?付けないか?開演・終演時はもちろん、ドア開閉をしないといけませんが、曲間にドアマンをつけるかどうか、はじめの段階で確認。

開演後に来場されたお客様には、演奏中の入場はご遠慮いただくようお伝して、内ドアの前でお待ちいただいてください。

具体的な運営マニュアル~開場後~

基本的には、遅れてきた方への対応ですが、チケットの半券を集計したり、プログラムにあまりが出て、折込のチラシがあったりするとさらに解体作業(チラシを演奏会ごとにバラす)

⑧開演後10分くらいして客足が落ち着いたら、もぎった半券を数え始めます。
・券種別に、輪ゴムでまとめて、半券の上に枚数を書いてください。
・前半演奏中は、まだご来場されるお客様がいますので、「もぎり 半券 枚数表」には、まだ記入はしない。
・当日券の半券枚数がわかりしだい、当日券売場の担当の方に枚数を伝え、半券の枚数と売上が合っているか確認。

コンサートチケットの半券をまとめます。

⑨後から来られるお客様の為に、プログラムを20部ほど残したら、
「プログラム」と「折込ちらし」をそれぞれにばらし片付けます。「折込ちらし」がない場合もあります。
「折込ちらし」は、後で、それぞれに返送しますので、封筒に入れるなどして、種類ごとに分けて片付けます。

⑩ドアマンも兼任している場合、休憩のアナウンスが流れたら、内扉・外扉を開けてください。休憩後、内ドア、外ドアをすべて閉めてください。(休憩に入るタイミングがわからない場合は、お客様が出てきたタイミングですべてのドアを開けてください。)

⑪後半の演奏に入ったら、当日券売場のテーブルを片付け、もぎりのテーブルへ移動させます。(少しでも、終演後の片づけがスムーズにいくように!

具体的な運営マニュアル~終演間近・終演後の後処理~

⑫終演の15分前くらいになったら、「もぎり 半券 枚数表」に合計・総合計の枚数を記入する。

⑬ポスターや貼り紙をはがして、もぎりのテーブルや椅子を片付ける。
(終演後、すぐに元の場所に戻せるようにテーブルとイスをたたんでまとめておく)

※アンケートの回収がある場合は、テーブルを1本のみ残します。(回収したアンケート置き場とお客様がアンケートを記入する用として)

⑭終演後、アンケートがある場合は、アンケートとペグペンをお客様から回収する。

≪お客様へのお声かけ≫
(例)「アンケートとペグペンの回収をおこなっております。ご協力お願いします。」

【可能であれば、ここまでやると完璧^^】

・回収したアンケートの向きを揃えて、パンチで穴をあけてファイリングする。

・回収したアンケートは、担当者に手渡しする。

「チケットの半券」・「招待状」・「もぎり 半券 枚数表」」を担当者に手渡しする

 

※もぎりは、お客様からの「問い合わせ」や「クレーム」が来やすい所です。わからないことは、自己判断せずに、すぐに管理者へ報告・相談をすることが大切です。

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